各種検査

性感染症検査

こんな症状はありませんか?
当てはまる場合は一度検査を。

性感染症(Sexually Transmitted Disease: STI)は性行為(セックス)によって皮膚、粘膜を通して感染する病気のことです。症状が出にくいものも多く、また他人に相談にしくい病気でもあるので知らず知らずのうちに病気が進行してしまったり、パートナーにうつしてしまうことがあります。なかには不妊症の原因となったり、おなかの中の赤ちゃんに影響するものもあります。

性感染症は性行為の経験があれば誰もが感染する可能性があり、決して恥ずかしい病気ではありません。ご自身のお体のため、パートナーとのより良い関係のためお気軽にご相談ください。

  • おりものの量が増えた
  • おりものの色が変わった
  • においが気になる、においを指摘された
  • 外陰部に痛みやかゆみを感じる
  • 外陰部に水ぶくれやできものができた
  • いつも何となく下腹部が痛い
  • 性交時に痛みを感じる
  • 性交後にいつも出血する
  • コンドームを使わず性交渉をした
  • 特定のパートナー以外との性交渉があった
  • 複数のパートナーがいる

梅毒トレポネーマという病原体によって感染します。2024年には国内で14,000人以上の方が感染し、10年前の10倍以上の感染者数となっています。
口や性器などの粘膜、皮膚から病原体が侵入します。3週間から6週間程度の潜伏期間を経て様々な症状が現れ、治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては命に関わることもあります。発症後は症状が軽くなったり一時的に消えたりする時期があるため、感染に気付きにくく、治療の開始が遅れてしまう危険があります。また感染に気づかず妊娠したり、妊娠している女性が梅毒に感染すると、流産や死産のリスクが高まります。また、病原体が赤ちゃんに感染し先天梅毒を引き起こすことがあります。

治療は抗生剤(ペニシリン)の注射が有効です。

最も感染者数が多い性感染症です。潜伏期間は1~3週間。半数以上の人は無症状で、感染したことに気付かれません。子宮の入り口で子宮頚管炎を起こしますが、さらに感染が卵管や卵巣、腹膜などに及ぶと下腹部痛や性行為をした時の痛みがみられます。更に炎症が進むと、卵管が狭くなったり、骨盤の中に癒着がおきたりして、不妊症や子宮外妊娠の原因となることがあります。また、オーラルセックスなどにより咽頭に感染することがあり、なかなか改善しないのどの違和感などの症状を引き起こすことがあります。また、妊娠中にクラミジアに感染していると、流産や早産の原因になったり、お産の時に産道で赤ちゃんに感染して、赤ちゃんの結膜炎、肺炎の原因になることもあります。

治療は抗生剤の内服です。抗生剤の内服でクラミジアの病原菌を治療することはできますが、おなかの中にできた癒着は改善しないので早期の発見、治療が大切です。

淋菌という菌によって起こる性感染症です。潜伏期間は2~7日。おりものが増えたなどの症状が出ることがありますが、クラミジア感染症と同様に症状が出にくいのが特徴です。症状に気付かず炎症がおなかの中まで進行すると、卵巣や肝臓の周りに癒着が生じ、不妊症や子宮外妊娠の原因となり、しばしば激痛を起こすことがあります。また、オーラルセックスなどにより咽頭に感染することがあり、なかなか改善しないのどの違和感などの症状を引き起こすことがあります。また、妊娠中に淋菌に感染していると、流産や早産の原因になったり、お産の時に産道で赤ちゃんに感染して、赤ちゃんの結膜炎の原因になることもあります。

治療は抗生剤の点滴となりますが、近年抗生剤が効かない耐性菌が問題となっています。

トリコモナスという原虫によって起こる腟炎です。ほとんどは性行為で感染しますが、浴場、便器、タオル、手指などでも感染し、家族内感染が起きる可能性もあります。年齢的には30~40才代が多く、他の性感染症より年齢層が高いことが特徴です。症状は陰部のにおいがしたり、膿性や泡状の黄色いおりもの、外陰部のかゆみ、ピリピリとした刺激感などが出ます。

治療は、抗生剤の腟錠や内服になります。

子宮頚がんの原因ともなるヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で起こります。潜伏期は数週間~数か月。外陰部や肛門周囲、腟の中にニワトリのとさか、カリフラワー状のいぼができます。同時にハイリスクタイプのHPVに感染している可能性があるので、子宮頸がん検診もお勧めします。

治療はコンジローマ治療用のクリームの塗布、外科的切除です。子宮頸がんワクチン(4価または9価)の接種が高い予防効果を発揮します。

単純ヘルペスウイルスというウイルスが原因です。初めてウイルスに感染すると2~10日の潜伏期を経て、38℃台の発熱とともに、外陰部に水ぶくれができます。重症例では激痛を伴う水ぶくれが多数でき、歩くことや排尿も困難になります。単純ヘルペスウイルスに感染しても症状が出ない方もいますが、ウイルスは体の中の神経節に潜伏して、ストレスや過労、妊娠などからだの抵抗力が落ちた時に再発を繰り返すことがあります。妊娠中にヘルペスウイルスに感染したり、再発した場合は、産道で赤ちゃんに感染する可能性があるので注意が必要です。

ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus: HIV)よる感染症です。ウイルスが血液中のヘルパーT細胞という免疫をコントロールする細胞に感染し、数か月~10年程度の期間をかけて免疫が低下します。免疫が低下すると普段健康な人は発症しないような病原体からも体を守ることができず、さまざまな症状を呈します。また、パートナーや赤ちゃんへの感染のリスクもあります。

以前は治らない、死に至る恐ろしい病気と考えられていましたが、現在では非常に有効な治療薬が開発され、ウイルス自体を完全に除去することはできませんが、一生の間発症をほぼ抑え、感染していない人と同等の生活が送れるようになっています。詳しくはリンクのサイトをご参照ください。

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