プレママチェック

健康のためはもちろん、ママを目指すすべての女性のために。

妊娠・出産に支障をきたすような不調や身体のトラブルがないかどうかを、ご婚約やご結婚などママになる準備をはじめるタイミングで詳しく調べる健康診断です。ご自身の体調以外にも将来の赤ちゃんに影響を与える可能性のある病気の有無を検査します。
女性が気になる病気、ホルモンの異常などを総合的に検査しますので、レディースドックとして妊娠・出産を予定していない方や結婚後、産後の方に行うことも可能です。

選べる検査セット

体の状態を総合的に判断するため、各種検査を組み合わせたセットです。

セットではなく各項目個別での検査も可能です。また、患者様のご希望での検査は自費での検査となりますが、何らかの症状があり受診された場合は、医師の判断で保険診療での対応となります。詳しくは当院スタッフにお尋ねください。

  1. 基本セット

  2. アドバンスセット

  3. 女性ホルモンセット

    これらは月経周期2日目~5日目頃の採血をお勧めします。月経周期が不規則な方は医師または看護師にご相談ください。

各検査項目について

内診

外陰部、腟内の視診、子宮、卵巣の触診を行います。子宮内膜症や感染症、先天的な子宮、腟の異常の有無を確認します。

超音波検査

経腟超音波で子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮奇形などの子宮の病気、卵巣腫瘍などがないか調べます。

子宮頸がん検診

20~30代に多い子宮頚がんおよび前がん病変の有無を調べます。早期に異常を発見することで病気の進行を予防します。
子宮頸がんに関する詳細はこちら

HIV

ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus: HIV)による感染症です。パートナーや赤ちゃんへの感染を予防するために早期の発見が必要です。
詳しくはこちら

B型肝炎

B型肝炎ウイルスの感染を調べる検査です。現在B型肝炎の多くは出生直後の母子感染で感染すると言われていますが、性交渉や輸血による感染も起こります。早期に発見することで治療やパートナー、赤ちゃんへの感染予防になります。

C型肝炎

C型肝炎は肝硬変や肝臓がんの原因となるウイルスです。現在は非常に有効な治療薬が開発され治療が進歩しています。

風疹抗体(三日はしか)

風疹ウイルスに対する免疫を調べます。妊娠の初期(妊娠20週頃まで)に風疹ウイルスに感染すると、ウイルスが赤ちゃんにも感染し心臓の異常や難聴、白内障を引き起こす先天性風疹症候群を発症することがあります。
特に女性はワクチンの接種率が低下した1978年~1996年生まれの方に免疫が低い方が多いと言われています。風疹の抗体が低い方は妊娠前にワクチンの接種をお勧めします。
また男性の方もパートナーや周囲の妊婦さんへの感染を予防するため検査やワクチンが勧められています。

性感染症検査(梅毒、クラミジア、淋菌、トリコモナス)

性行為(セックス)によって皮膚、粘膜を通して感染する病気のことです。症状が出にくいものも多く、また他人に相談にしくい病気でもあるので知らず知らずのうちに病気が進行してしまったり、パートナーにうつしてしまうことがあります。
詳しくはこちら

血液型検査(ABO、Rh)

自分の血液型は親から聞いただけで、調べたことがない方も多いと思います。病気や事故で入院したりしない限り意外と調べる機会がありません。
自分の血液型を知っておくことは妊娠に対してだけでなく、万が一の場合に備えての危機管理にもつながります。

貧血検査(末梢血検査)

女性は毎月の生理の出血で貧血になっている方が多くみられます。妊娠中は子宮の中で赤ちゃんの血液を作ったり、分娩時の出血などでさらに貧血が進みやすくなります。妊娠前に貧血を改善しておくことはご自身にとっても、赤ちゃんにとっても大切です。
また貧血が契機で子宮筋腫や子宮内膜症が見つかる方もいます。妊娠を希望されない方にとっても、より健康的でアクティブな日常を過ごすために一度検査されてみてはいかがでしょうか?

甲状腺機能

甲状腺ホルモンは体内の各臓器の活動を活発にし、新陳代謝をよくする役割をもつホルモンで、いわばからだの「元気の源」といえます。
甲状腺ホルモンが多すぎると(甲状腺機能亢進症:バセドウ病)動悸、手のふるえ、やせ、イライラなどの原因となり、少なすぎても(甲状腺機能低下症:橋本病)疲れやすい、体重が増えやすい、元気が出ないなど不調の原因となります。
とくに妊娠を希望される方にとっては月経不順や不妊、流産や早産の原因となることもあります。

糖尿病

糖尿病はもっと年上の人がなる病気と思っていませんか?糖尿病は生活習慣病の一種で若いころからの生活習慣の積み重ねが発症の原因となります。また糖尿病を知らずに妊娠すると赤ちゃんの心臓の異常の原因となったり、妊娠経過にも影響を及ぼすことがあります。ご自身の生活習慣を見直すためにも一度検査をしてみましょう。

肝機能・腎機能・コレステロール・中性脂肪

いわゆる生活習慣病の検査です。若い方で治療が必要な異常が見つかる方は多くありませんが、飲酒、塩分、糖分、動物性脂肪の摂りすぎなど日々の生活の積み重ねが将来の病気に影響します。これを機会にご自身の生活習慣を見直してみましょう。

黄体化ホルモン(LH)・卵胞刺激ホルモン(FSH)

脳下垂体から分泌され、卵巣に作用し排卵をコントロールしているホルモンです。月経不順、排卵障害などの原因検査に有用です。
また、更年期症状を自覚されている方に対しては卵巣機能の指標の一つになります。

エストラジオール(E2)

卵胞ホルモン。いわゆる女性ホルモンです。子宮や卵巣、腟などの女性器、乳房だけでなく皮膚や内臓、血管、骨など全身に作用し女性のからだを若々しく保つ作用があります。

抗ミュラー管ホルモン(AMH)

AMH(アンチミュラー管ホルモン)とは、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、女性の卵巣予備能の指標となるホルモンです。
体内にある卵子の数は生まれつき決まっていて増えることはなく、徐々に減っていきます。
卵子の数は人それぞれ異なるので、現時点で自分に卵子がどれくらい残っているかの目安になります。
あくまで卵子の数の目安であって、質の良し悪しを表すものではありません。
質は年齢と一番相関していますので、AMHが低いから妊娠の可能性が低くなるわけではありません。ご自身の卵巣予備能の一つとしての参考として考えてください。

プロラクチン(PRL)

一般的に乳汁の分泌に関わっているホルモンですが、これが過剰に分泌されると月経不順、無月経、出産後でないのにおっぱいが出たりする原因となります。
普段飲んでいるお薬(特に安定剤、睡眠薬など心療内科で処方されるお薬)や甲状腺ホルモンの低下、脳下垂体の腫瘍が原因で過剰に分泌されることがあります。

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