妊娠検査・妊婦健診

妊娠検査 Inspection

初めての場合、妊娠のサインはわかりづらいものです。
下記のような兆候がありましたら、まずはご相談を。

身体のサインには個人差があります。「妊娠したかもしれない」と感じたらご来院ください。
診察で妊娠が確認されたら、次のご来院時から妊婦さんのための定期検診をお受けいただきます。

  • 月経が遅れている
    (または止まっている)
  • 基礎体温の高温期が
    続いている
  • 妊娠検査薬で
    陽性となった

検査に適したスタイルでご来院ください。

ゆったりめのパンツやふんわりした長めのスカート/おなかの出しやすい上着と下着/着脱しやすい靴

靴下は診察時に脱ぐ必要はありません。

妊婦健康診断 Medical examination

妊娠週に合わせた妊婦健診を実施。
また、ママ&パパ準備のための様々なサポートやサービスも行っています。

妊婦健康診断(妊婦検診)は妊婦さんの健康状態に異常がないか、赤ちゃんの成長が順調かをチェックする大切な検査です。
担当医師や助産師より、妊婦さん、赤ちゃんの状態についてご説明しながら検査を進めてまいります。
モニターにて妊婦さん自身、ご家族も一緒に赤ちゃんの成長を実感していただけます。

妊婦健診 当日の流れ

  • 受付
  • 血圧・体重測定
  • 尿検査
  • 医師の診察
  • 助産師の保健指導
    (全4回)

週に合わせた定期検診

毎回行う検査

母体の血圧・体重測定/胎児超音波による赤ちゃんの成長の確認

検診の間隔

【11週~23週】4週間おき/【24週~35週】2週間おき/【36週~】週に1回

  1. 1. 妊娠5週~10週

    妊娠初期の検査では通常の検査に加え、以下のような検査を行います。

    • 赤ちゃんの心拍の確認
    • 卵巣腫瘍、子宮外妊娠など婦人科疾患のスクリーニング

    また、8~10週ごろには出産予定日を決定いたします。
    出産予定日の決定した方には、お住まいの市町村で母子健康手帳の交付を受けていただきます。

    図:妊娠5週~10週の母体と胎児
  2. 2. 妊娠12週ごろ

    通常の検査に加え、以下のような検査を行います。

    • 子宮頸がん検診
    • 血液検査(血液型、感染症:B型肝炎・C型肝炎・梅毒・HIV、貧血、血糖検査)

    羊水検査、新型出生前検査(NIPT)も可能です。
    ご希望の方はお早めにスタッフにお伝えください。

    図:妊娠5週~10週の母体と胎児
  3. 3. 妊娠20週ごろ

    通常の検査に加え、超音波スクリーニングを用いた以下のような検査を行います。
    当院ではこの検査を妊婦さん全員に受けていただくことで、赤ちゃんの異常の早期発見に努めています。

    • 頭部:水頭症、中枢神経異常
    • 心臓:先天性心疾患
    • 肺、消化器、腎臓、膀胱などの異常
    • 骨や筋肉などの異常
    • そのほかの胎盤、羊水、へその緒の異常
    図:妊娠5週~10週の母体と胎児
  4. 4. 妊娠30週ごろ

    通常の検査に加え、以下のような検査を行います。

    • 超音波スクリーニング検査 2回目
    • 子宮頸管長測定(子宮の出口の長さを計測し早産のリスクを測定します)
    • 血液検査(貧血、血糖、HTLV-1:ヒト成人T細胞性白血病ウイルス)
    • クラミジア検査
    図:妊娠5週~10週の母体と胎児
  5. 5. 妊娠35週以降

    通常の検査に加え、以下のような検査を行います。

    • 胎児モニタリング検査(赤ちゃんの心音のリズムと妊婦さんの子宮収縮の有無を計測します)
    • 内診(妊娠37週以降必要に応じて内診で子宮の出口の開き具合を確認します)
    図:妊娠5週~10週の母体と胎児
  6. 6. 産後1か月健診

    通常の検査に加え、母体の産後の回復状況と赤ちゃんの発育状態を確認します。

    お母さん
    • 内診(産道の傷の確認)
    • 経腟超音波
    • 必要に応じて血液検査(貧血チェック)
    • 助産師の面談
    赤ちゃん
    • 頭囲、胸囲、体重、身長測定
    • 中枢神経、新生児期反射の確認
    • 股関節の異常の確認
    • ビタミンKシロップ服用
    イメージ写真:産後のママと赤ちゃん

3D・4D超音波検査

写真:超音波検査を行っている様子

当院では、3D・4D機能を備えた超音波を導入しており、赤ちゃんの成長の様子をより鮮明に見ることができます。ご希望の方皆様方に実施します。

妊娠16週~32週が比較的観察しやすい時期とされますが、赤ちゃんの姿勢によって見やすさにバラつきがあります。

皮下脂肪の厚い方などは観察が困難なことがあります。

当院で分娩予約をされている方の追加料金はかかりません。

出生前診断

写真:検査についての説明を行っている様子

出生前診断とはお腹の中にいる赤ちゃんに対して発育や異常の有無を調べる検査です。広い意味では胎児超音波や胎児心拍モニタリングも含まれますが、一般的には羊水検査やNIPTを意味する言葉です。

赤ちゃんの診断を行う大切な検査ですので、検査を受けるかどうかは担当医の説明を十分聞いたうえで、ご夫婦でしっかりと話し合って決める必要があります。

羊水検査

子宮内の羊水を直接採取し、染色体や遺伝子に異常があるかどうかを診断する検査です。
胎児は羊水の中で育つため、羊水の中には胎児の細胞が多く含まれます。
その羊水から直接検査を行うので高い確率で染色体異常の有無が診断できます。
一方で、まれではありますが(200~300人に1人程度)破水や流産のリスクがあります。

NIPT

新型出生前診断(NIPT:Non-Invasive Prenatal genetic Testing)は、お母さんの血液中に含まれるわずかな赤ちゃんの遺伝子(DNA)を増幅して染色体の異常の有無をスクリーニングします。

NIPTは、妊娠10週からいつでも実施できる検査であり、一般的な染色体疾患(ダウン症候群、18トリソミー、13トリソミー)と性染色体(XXおよびXY)をスクリーニングします。
お母さんの採血だけでできるため、赤ちゃんのリスクはありませんが、費用が高額になります。

ご希望の方は福島県立医科大学病院にご紹介いたします。

ご予約・ご相談

どんなことでもお気軽にご連絡ください。
医師だけでなく、助産師やスタッフまで、親身になってご相談に応じます。