分娩について

分娩の種類 Type

当クリニックでは、分娩の際には助産師が寄り添い、妊婦さんの「産む力」を最大限引き出すようにお手伝いします。

赤ちゃんが苦しいとき、または医学的に会陰切開が必要な場合は会陰切開をしますが、縫合時は局所麻酔をかけて、吸収糸(自然に溶ける糸)を用いて縫合しますので、抜糸の必要はありません。

バースプラン

妊婦さんお一人お一人にとって、満足のいくお産になるようバースプランをお聞きして関わらせていただきます。

バースプランとは、どのように出産したいか計画を立てることを言います。

  • 誰に付き添って欲しいか
  • 立ち会い分娩を希望するか
  • どういうスタイルで分娩したいか
  • 赤ちゃんの頭が出てきた時に、触らせて欲しい
  • すぐに母乳を飲ませたい

入院前にバースプランを確認させて頂きますので、お配りしたバースプラン用紙を妊娠後期検査の時にお持ち下さい。

入院のタイミング

24時間電話でご相談いただけます。来院の前には必ず電話でご連絡下さい。

陣痛
10分ごとになったら入院です。経産婦さんや、お一人でご来院予定の方、自宅が遠方の方は15~20分おきでも良いでしょう。
間隔がバラバラでも強い陣痛を繰り返す方は遠慮なくご相談ください。
破水時
破水とは赤ちゃんを包んでいる膜が破れることをいいます。
通常、陣痛が来てから破水する場合が多いですが、先に破水する場合もあります。

次のような症状がある時も入院の可能性があります。

  • 我慢できない痛みが休みなく続く
  • 生理2日目のような出血がある
  • サラサラした出血がある
  • 熱がある
  • 胎動を感じない、いつもより弱い

電話でお聞きする内容

ご本人の状況が知りたいので、出来るだけ妊婦さんご自身で連絡してください。

  • お名前
  • 診察券の番号
  • 現在の状況
  • 病院までの所要時間、交通手段

入院中の流れ

ご来院されたら

外来診察時間内は外来にて内診し、出血、破水の有無、子宮口の開き具合・軟らかさなどを確認します。
その後お腹に胎児心拍モニターを装着し、胎児の状態、子宮収縮の様子を確認します。

分娩まで時間がかかりそうな場合は一旦ご帰宅いただき、ご自宅で様子を見ていただく場合もあります。

ご出産まで
陣痛室、分娩室
分娩衣に着替え、陣痛室、分娩室でお過ごしいただきます。
分娩監視装置で陣痛の強さと間隔、赤ちゃんの心音をモニターします。
子宮口の開き具合や経過時間を確認しながら、分娩の進行の程度や赤ちゃんの状態をチェックします。
子宮口全開
子宮口が全開(約10cm)し、赤ちゃんの頭が下がってきたら分娩の準備をします。
ご出産
分娩の体勢をとり、赤ちゃんを迎えるための最終準備を行います。呼吸法やいきみ方など、スタッフがそばでお声掛けをいたします。状況に応じ、会陰切開を行う場合があります。 立会分娩をご希望の方は、この時ご入室いただけます。
赤ちゃんとのご対面
へそのお(臍帯)を切断し、羊水をきれいに拭き取ります。
その後ご対面となり、ご希望の方は、お母さまの胸の上で赤ちゃんを抱っこしていただきます。
ご出産後から~2時間
赤ちゃんは、全身状態の確認、身体計測(身長・体重・頭囲・胸囲)などを行った後、赤ちゃん用のベッドに寝かせお母さんと一緒に過ごします。
お母さんは、胎盤の娩出、全身状態の確認などお産後の処置を行います。
お産後、体調回復を最優先にしていただきながら、希望の際は、赤ちゃんとの肌と肌とのふれあいや授乳のサポートをさせて頂きます。

当院では里帰り出産のご予約も受け付けております。
分娩予定日が決定しましたらお早めにご連絡ください。ご予約はお電話にて承っております。

通常、20週頃一度当院を受診することをお勧めしていますが、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、当面は現在受診中の医療機関とご相談の上、遅くとも32~34週頃の受診をお願いしております。

また、当院での分娩のご予約をされても何らかの合併症など、当院で安全に分娩ができないと判断された場合には近隣の総合病院にご紹介する場合があることをご了承ください。

里帰り出産のご予約

里帰り出産をお考えの方は、母子健康手帳が交付されましたら妊娠中期(妊娠4~6か月まで)のうちに、当クリニックで分娩予約を行ってください。

  • 通院中の医療機関へ里帰り出産を行う旨をあらかじめお伝えください。
  • 原則、ご本人に直接来院頂いた上でのご予約をお受けしていますが、止むを得ず来院できない場合は、診療時間内に電話でお問い合わせください。
  • 当クリニックへの通院開始は妊娠32~36週頃までにお願いしております。最終的に里帰りされるまでに紹介状の作成を依頼し、当クリニック転院時に必ずご持参ください。

内科合併症や医師に指摘されているリスクがある場合、里帰り分娩予約時に必ずお知らせください。

前医での妊娠中の経過によっては、里帰り分娩をお受けできないことがございます。ご了承ください。

里帰り出産のご予約

ご持参いただくもの
  • 里帰り前まで受診していた病院・医院からの紹介状(診療情報提供書)
  • 内科合併症などでお薬の服用や定期検査、診察などをお受けになっている場合、担当医師から当クリニックへの診療情報提供書(紹介状)や検査結果
  • 里帰り前までにおこなった血液検査、がん検査等の検査結果(コピーでも結構です)
  • 母子手帳
  • 保険証
  • 母子健康診査受診票(ただし自治体によっては当クリニックで使用できない場合があります。受診前に、当クリニックと契約があるか、または交付を受けた自治体にご確認ください)
  • 産科医療補償制度登録証(里帰り前の施設で登録した場合はその写しを持参してください)

当クリニック受診時、血液型検査など、再検査が必要な場合がありますのでご了承ください。

里帰り出産に伴う妊婦健診の費用助成

住民票がある市区町村以外の医療機関で妊婦健診を受診する場合には、お手元の妊婦健診費用助成票が使用できません。
健診にかかる費用はいったん自己負担して頂きますが、健診費用の一部が助成(償還払い)される制度がございますので、お住まいの区域の自治体へお問い合わせください。

当院では可能な限り自然な分娩を目指しておりますが、分娩の進行状況、母体や赤ちゃんの状態によっては帝王切開を行います。
また、逆子や以前帝王切開を受けたことのある方は予定帝王切開を行います。

帝王切開を行うケース

  • 以前帝王切開や子宮筋腫の摘出を受けたことがある
  • 骨盤位(いわゆる逆子)
  • 分娩が進行しない
  • 分娩の途中で赤ちゃんが苦しいサインを出している など

麻酔について

脊髄くも膜下麻酔(いわゆる下半身麻酔)で行います。
腰のあたりから細い針を用いて脊髄の周りの髄液に麻酔薬を注入します。
よりしっかりと痛みが抑えらえるよう2種類の麻酔薬を使用します。

また、必要に応じて硬膜外麻酔も併用します。
術後は麻酔が切れた後もなるべく痛みを感じないよう、点滴からの痛み止めも使用します。

立会い分娩・面会

立ち合い分娩はご家族で新しい命の誕生の瞬間を迎えられる貴重な機会です。
立ち合いを希望される方にはファミリークラスの受講をお勧めしています。
ご希望の方はバースプランにご記入ください。

  • 立会い可能なのは夫・パートナーまたは実父母のうち1名様に限ります。
  • お子様も1名様まで立会い可能です。ただしその場合、成人の方の付き添いが必要です。
  • 入室時はマスクをご着用ください。
  • 発熱、せきなど体調のすぐれない方の立ち合いはご遠慮ください。
  • その他新型コロナウイルス、インフルエンザの流行状況などにより立ち合い分娩を中止させて頂くことがあります。

臍帯血保存

当院では臍帯血バンク“株式会社ステムセル研究所”と提携しております。
臍帯血保存をご希望の方は、ステムセルと直接ご契約の上、当院スタッフにお申し出ください。

株式会社ステムセル研究所

産後ケア Postpartum care

ご出産おめでとうございます。産後は、栄養たっぷりのお食事をお召し上がりいただきながら身体を整えることはもちろん、赤ちゃんのお世話がスムーズに行えるよう様々なサポートを実施していきます。

  • 整体&全身マッサージ

    ご希望の方には骨盤矯正の整体や全身マッサージを行なっています。(有料)

    有料サービスはこちら

  • その他ケア・サポート

    母乳外来や育児相談、産後デイサービスなど、当院では充実のサポート体制がございます。
    ぜひご活用ください。

    ケア・サポートはこちら

退院後の健診について After discharge

  • 2週間検診

    退院後2週間目を目安に助産師がママの身体状況、赤ちゃんの体重測定、授乳の状況を確認していきます。
    育児相談なども行っています。

  • 産後1ヶ月健診

    分娩後約1か月頃に産後の身体の回復状況を確認していきます。赤ちゃんの身体計測も行います。

    詳しくはこちら(産後デイサービス)

予防接種は他院の小児科でお受けいただきます。

ベビーフォト

ベビーフォト(ニューボーンフォト、月齢フォト)サービスもございます(有料)。

サービス詳細はこちら

ご予約・ご相談

どんなことでもお気軽にご連絡ください。
医師だけでなく、助産師やスタッフまで、親身になってご相談に応じます。